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水代謝における海水淡水化の持つ意味

Research Project

Project/Area Number 07263102
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

湯浅 晶  岐阜大学, 流域環境研究センター, 教授 (10109499)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松井 佳彦  岐阜大学, 工学部, 助教授 (00173790)
Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywords水不足 / 水道 / 浄水 / 海水淡水化 / ダム / コスト / エネルギー消費量 / 二酸化炭素排出量
Research Abstract

水不足地域における水道水安定供給のための対応策として海水淡水化浄水処理施設(逆浸透法を主プロセスとし,海水から飲料水を生産する施設)を導入する場合を想定して,その建設と運転・維持管理に要するコストを算定するとともに,地球温暖化などの要因となるエネルギー消費量および二酸化炭素排出量を算定した.水不足は夏の1ヶ月の期間であり,不足量は1万m^3/日であると想定した.新たに建設する海水淡水化施設は1年の内の1ヶ月間は稼働率90%で運転して不足分の飲料水を生産し,残りの11ヶ月間は施設保持のために稼働率20%で運転すると想定した.一方の対策として,ダム(貯留量1ヶ月分30万m^3)と従来型浄水場(通常浄水施設+高度浄水処理施設)を建設する場合を想定し,比較評価の対照とした.
海水淡水化施設の建設費は81.5億円であり,ダム・従来型浄水場の1.9倍となる.また,海水淡水化施設の運転・維持管理費は1.72億円/年であり,ダム・従来型浄水場の3.6倍となる.海水淡水化施設の建設に係わるエネルギー消費量と二酸化炭素排出量はそれぞれ715TJと13.3Mkgであり,いずれもダム・従来型浄水場の約2倍となる.また,運転・維持管理に係わるエネルギー消費量と二酸化炭素排出量はそれぞれ42.5TJ/年と0.60Mkg/年であり,いずれもダム・従来型浄水場の約20倍と非常に大きく,地球温暖化などの環境への影響が大きいことが示された.
海水淡水化施設の運転・維持管理費の53%を占める動力費の大半は逆浸透設備の運転に要するものである.また,運転・維持管理に係わるエネルギー消費量と二酸化炭素排出量はいずれも非常に高い値を示すが,それらの約85%が逆浸透設備の運転に要する動力費に起因する.海水淡水化施設は電力を多量に消費する施設であり,稼働期間(年数)が長くなるにつれて,海水淡水化施設の建設と運転・維持管理に要する累積のコスト,累積エネルギー消費量および累積二酸化炭素排出量のいずれについても,ダム・従来型浄水場の場合との差が非常に拡大していくことが明かとなった.

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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