種の絶滅確率を尺度とする生態系への環境リスク評価手法の研究
Project/Area Number |
07263214
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
中西 順子 横浜国立大学, 環境科学研究センター, 教授 (10010836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 敏弘 福岡県立大学, 経済学部, 助教授 (00231209)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 環境リスク / 生態系 / 生態リスク / 魚毒性 / 半数致死濃度 / 種の絶滅 |
Research Abstract |
生物種の絶滅をendpointとして、生態系への脅威を生態リスクとして定量的に評価することを目的とした研究である。この評価構造は、三段階のモデルでできると考えている。この研究では当面、第一段階のモデルの構築を目指している。第一段階のモデルとは、化学物質の暴露量とある生物種の平衡存在量(population)との関係を記述するものである。 本年は、最も単純化した仮定の下で、農薬登録の際測定される鯉の48時間半数致死濃度(LD_<50>)とpopulationに最も関係の深い再生産力(子孫を増やす能力)との関係を試算した。 再生産力の算出のためには、鯉の各成長段階での化学物質の濃度と影響の大きさとの関係を知る必要がある。実測値がないので、それらの数値のすべてをLC_<50>から推定する方法を試み、算出した。また、2歳以上の魚には化学物質の影響はないと仮定した。populationと化学物質との関係にはdensity dependencyを表現する項をモデルに入れることは非常に需要だが、ここではまだ含まれてはない。 鯉のLC_<50>値が100μg/lであると、ほぼ1μg/lで再生産力はほぼ当初の57%になるという計算結果が得られた。今後、density dependenceを表現する項目を入れたモデルの開発が必要である。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)