農業生産インパクト低減のためのグランドカバー植物の導入
Project/Area Number |
07263227
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
荒木 肇 新潟大学, 農学部, 助教授 (30183148)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 道秋 新潟大学, 農学部, 教授 (20001464)
大塚 雍雄 新潟大学, 農学部, 教授 (80262426)
福山 利範 新潟大学, 農学部, 助教授 (80100949)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1995: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
|
Keywords | グランドカバー / 雑草抑制 / 光競合 / ムギ類 / 緑肥作物 / ヘアリ-ベッチ / マルチング / 省力化 |
Research Abstract |
オオムギを利用したグランドカバーと植物の残査のマルチ(オ-ガニックマルチ)のもとでの作物栽培を試みた。 (1)オオムギの栄養生長によるグランドカバー能力 秋播性オオムギ18品種及びコムギ2系統を低温に遭遇させずに1995年5〜7月にビニールハウス内で生育させ、初期生育量(分けつと草丈)、遮光率、画像解析により地表面被覆率を計測した。8月に高温処理をした後の葉の葉緑素含量を計測し、耐暑性を評価した。 オオムギの被覆率・遮光率はコムギ2系統より高い値を示す品種が多かった。特に品種'鬼裸(韓国産)'は、最大の遮光率を示し、28日目では74.2%という非常に高い遮光率であった。遮光率は地表面被覆率と高い相関関係で(r=0.833)、画像解析による被覆率の測定は遮光程度を推定に有効であった。高温処理後の葉の葉緑素含量は小麦のマルチムギ及び東山27号は高い値で推移した。オオムギはこれらより一般に低かったが、これらと同程度の値を示すオオムギ品種(K001、J076、J200)も観測された。特に品種K001は遮光能力も大きく、カバークロップとして有望と考えられた。 (2)オ-ガニックマルチ下でのレタス生長の比較 1995年7月17日より7種の緑肥作物を2か月間生育させ、それらを刈り倒してオ-ガニックマルチを形成させた圃場にレタスを定植して生長を無被覆・耕転圃場と比較した。C/Nコーダーを用いて土壌とレタスの全窒素を測定した。 オ-ガニックマルチにより雑草は抑制された。オ-ガニックマルチ下でのレタスはソルゴ-とファセリアのマルチ圃場を除いて耕転圃場と同等以上の生長を示した(第9図)。葉重ではマルチムギとヘアリ-ベッチ被覆圃場で有意に大きくなった。また、ヘアリ-ベッチ被覆圃場での栽培株では窒素含量率が有意に高くなって、レタスの窒素吸収が高まった可能性も考えられた。
|
Report
(1 results)
Research Products
(4 results)