Project/Area Number |
07264206
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
岡戸 信男 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (50060140)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Keywords | 神経細胞死 / アポトーシス / 大脳皮質 / マウス / モノアミン / シナップス / 神経賦活因子 |
Research Abstract |
モノアミンがシナップスの形成維持を促進する機能を持っていることを、これまでの研究で明らかにしてきた。モノアミンの減少によるシナップス密度の低下が、シナップスを介して受け渡しされる賦活因子の減少を招き、その結果神経細胞死が惹起される可能性を確かめた。生後1週のC57BL/6J系マウスに、モノアミンの枯渇剤としてレセルピンを0.5g/kg体重を連日4日間投与した。実験開始1-4日間、毎日潅流固定し、脳の前額断連続切片を作成、apoptosisの指標であるTunel染色を行った。大きさから判断して神経細胞と考えられるTunel染色陽性細胞は少数ながらレセルピン投与後1日から観察された。投与開始2日後に最大頻度となり、全陽性細胞の70%がこの時期に観察される。4日後には陽性細胞はほとんど観察されない。出現頻度を吻尾方向で見ると、頭頂葉から尾側部位に集中して全層に陽性細胞が出現していた。はっきり陽性細胞と認められるものの他に、濃染せず偽陽性と分類した細胞も陽性細胞とほぼ同数観察された。生理食塩水を投与した対照群でも陽性細胞は確認されたが、出現頻度はレセルピン投与例の1/10以下であった。生後1-2週は大脳皮質でシナップス形成が最も盛んに生じている時期であり、モノアミン除去によるシナップス密度の低下は著しく、神経細胞の生存に及ぼす影響は大きいと考えられる。レセルピンの投与によりモノアミン欠乏性の神経細胞死の可能性は示唆されたが、今後セロトニン、ノルアドレナリンの選択的除去などにより更に研究を進める必要がある。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)