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神経伝達物質の発現維持に必要とされる神経栄養性因子の役割

Research Project

Project/Area Number 07264216
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

那波 宏之  新潟大学, 脳研究所, 教授 (50183083)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywordsニューロトロフィン / 酵素免疫学的測定 / 老化 / BDNF / ペプチド
Research Abstract

神経系に於て発見された神経伝達物質の数は、ペプチド性のものも含めおよそ百近くにも及ぶが、個々の神経細胞はそのうちから数種類の伝達物質及び伝達物質受容体を発生期に選択・発現し、互いに適切な情報を伝達するようになる。成長後も神経細胞は種々の外的刺激に対し、それら神経伝達物質の産生、放出、感受性を巧妙に調節しながら、神経系における恒常性を維持していると考えられる。従って一度そのバランスが崩れると、個体は何らかの神経・精神疾患を被ることになると考えられるが、実際、多くの神経・精神疾患において、神経伝達物質・伝達物質受容体の発現異常が見られることは、この仮説を裏づけていると思われる。本研究の目的は、神経成長因子(NGF)をその代表とするニューロトロフィンとよばれる神経栄養因子群が、成長した動物の脳に於てどのように神経伝達物質やその受容体の合成を維持・調節しているかを明かにし、ニューロトロフィンとそれら神経・精神疾患での発現異常との因果関係の解明を目指すものである。
平成7年度においてはニューロトロフィンの一つ、BDNF遺伝子を欠損したマウスの解析を進めると共に、老化ラットでのニューロトロフィンの発現の挙動を解析した。サンドイッチ型酵素免疫学的測定法を用いて、NGF,BDNF,ニューロトロフィン3(NT-3)蛋白のラット海馬での含量を2ヶ月齢から18ヶ月齢に渡って測定したところ、NGFは加齢とともに低下傾向を示したのに対し、BDNF,NT-3はともに増加していた。BDNFでのそ発現が誘導されるニューロペプチドYなどの神経伝達物質の含量が、老化ラットで低下している事実と、一見この結果は一致しない。しかし老化ラットでこれらニューロトロフィンの放出低下があると仮定すると相互に矛盾しない。よって今後ニューロトロフィンの放出制御を明らかにする必要性がある。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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