Project/Area Number |
07264237
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
植村 慶一 慶応義塾大学, 医学部, 教授 (90049792)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早坂 清 山形大, 医学部, 教授 (20142961)
中尾 純治 慶応義塾大学, 医学部, 助手 (80255570)
武田 泰生 慶応義塾大学, 医学部, 助手 (60245462)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 遺伝性ニューロパチー / PASII / PMP22蛋白 / Charcot-Marie-Tooth病 / PO蛋白 / シュワン細胞 / ミエリン形成 / アポトーシス |
Research Abstract |
末梢神経系のミエリン蛋白と遺伝性ニューロパチーの関係を検討すると共に、ミエリン形成細胞であるシュワン細胞の増殖分化の研究を進め、アポトーシスが起こることを明らかにした。 1)Charcot-Marie-Tooth病1Aの原因遺伝子/蛋白であるPASII/PMP22に対する特異抗体を作成し、この蛋白が未梢神経ミエリン形成期に軸索に接着したシュワン細胞に発現することを確認した(文献1)。遺伝子導入細胞による機能解析の結果、PASII/PMP22蛋白の発現によって細胞接着は促進されないが、細胞増殖が抑制されることを確かめ、この抑制作用はミエリン形成の障害となる可能性を示した。Charcot-Marie-Tooth病Xの原因となるConnexin32は未梢神経系でランビエ絞輪に局在することを確かめた(文献1)。共同研究によって、PO蛋白の新しい変異(Lys131Arg)がCharcot-Marie-Tooth病1Bの原因となることを明らかにし(文献2)、P2蛋白が特異的に減少しているが、P2遺伝子には異常のない遺伝的ニューロパチーの例(文献3)を報告した。 2)発育過程のラット坐骨神経において、増殖期のシュワン細胞がアポトーシスを起こすことが確認され、そのピークは生後3日目であった。シュワン細胞のnativeな培養系によって、解析した結果、増殖期のシュワン細胞の生存は神経軸索との接着に依存することが明らかとなった。このアポトーシスによって、ミエリン形成時に軸索とシュワン細胞が1対1の対応するための細胞数の調整が行なわれる可能性が示唆された(文献4)。 3)中枢神経系のミエリン形成細胞であるオリゴデンドログリアの発生、分化について、形態学的、免疫組織学的研究を行ない、ミエリン形成の過程の解析を行なった(文献5、6)。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)