Project/Area Number |
07264239
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
清水 輝夫 帝京大学, 医学部, 教授 (00107666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 広樹 帝京大学, 医学部, 助手 (90260926)
松村 喜一郎 帝京大学, 医学部, 助教授 (50260922)
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Project Period (FY) |
1995 – 1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 末梢神経 / シュワン細胞 / 髄鞘形成 / dystroglycan / laminin / シアル酸 / HNK-1 / 先天性筋ジストロフィー |
Research Abstract |
これまでに我々はdystroglycanが神経系にDp116(Dp71のホモローグ),utrophin (dystrophinのホモローグ)とともに発現し,laminin受容体であることを報告した.これらの結果よりdystroglycanが神経系の形態形成・維持に重要な役割を果たすことが推測される.さらに神経型アイソフォームであるlaminin-2を欠損する先天性筋ジストロフィー患者とその動物モデルであるdyマウスで中枢ならびに末梢髄鞘の形成が障害されている事実はdystroglycan-laminin-2相互作用が髄鞘形成に関与することを示唆する・平成7年度は主に末梢神経dystroglycanの生化学的構造解析を施行した.末梢神経の免疫組織化学的ならびに蛋白生化学的解析によりdystroglycanがシュワン細胞膜に,Dp116とutrophinがシュワン細胞体に局在すること,これらが複合体を形成するらしいことを明かにした.さらにシュワン細胞dystroglycanを蛋白生化学的に抽出する手法を開発した.これにより抽出dystroglycanの糖鎖構造解析を開始,レクチン,抗体の反応性よりdystroglycanがシアル酸を豊富に有し,HNK-1エピトープを持つムチン型糖蛋白であることを明かにした.神経内膜基底膜のlamininとの結合にはその糖鎖構造が,特に非還元末端のシアル酸の存在が重要であることを明かにした.現在dystroglycanの機能を阻害することにより髄鞘形成が実際に障害されるか観察する系を開発中である.
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