NA塩基配列に基く三胚葉性動物の起源と初期進化の推定
Project/Area Number |
07265218
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山本 雅道 岡山大学, 理学部, 教授 (50011565)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 中生動物 / 扁形動物 / 無腸目 / リボソーム遺伝子 / 分子系統 / ニハイチュウ / 三胚葉性動物 |
Research Abstract |
本年は、多細胞動物の初期進化を考える上で欠くことのできない重要な動物であるが,その系統的位置については様々な異論が提出されている中生動物ニハイチュウに焦点を絞って、18SリボソームDNA(18s rDNA)の塩基配列に基づく解析によりその系統的位置を推定した。2種のニハイチュウ(アオリイカニハイチュウ,トガリニハイチュウ)について,ゲノムDNAより18s rDNAに特異的なプライマーを用いてほぼ全長にあたる約2000塩基対のDNA断片をPCR法で増幅し、ジデオキシ法により塩基配列を決定した。そのデータにDNAデータバンクから引用した菌類、原生生物、植物、二胚葉性動物(海綿、刺胞、有櫛動物)、三胚葉性動物(左右相称動物=節足、軟体、脊椎動物ほか)の配列を合わせて,近隣結合法、最節約法、最尤法により系統樹を作成した。いずれの系統樹においても,三胚葉性動物は二胚葉性動物その他の生物グループに対して別個にまとまった単系統グループを形成した。ニハイチュウ類はいづれの系統樹においても三胚葉性動物のグループ内に位置していた。三胚葉性動物の集合内部においては、ニハイチュウは原始的扁形動物である無腸目とグループを形成した。この結果は近隣結合法および最節約法で作成した系統樹において高い確率(100%)で支持された。本研究の結果は、ニハイチュウ類は三胚葉性動物に属することを示ており、その簡単な体制は寄生生活の結果二次的に生じたものである可能性を示唆している。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)