Project/Area Number |
07266224
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
石井 俊輔 理化学研究所, 分子遺伝学研究室, 主任研究員 (00124785)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 心肥大 / 筋細胞 / がん遺伝子 |
Research Abstract |
Mybは従来末分化造血系細胞の増殖の制御に関与する転写因子と考えられてきた。しかし最近血液系以外の細胞でも発現していることが見出され、mitogen刺激による血管平滑筋細胞の増殖にはMybが機能していることが示されている。私達はMyb過剰発現トランスジェニックマウスでは心筋細胞のサイズが増大し、心肥大の症状を呈することをすでに報告した。本年度は実際に生体内でMybが心筋細胞の増殖制御に関与しているかどうかを検討するため、MybのDNA結合ドメインやインヒビター結合ドメイン内に点変異を導入した変異マウスの作製をES細胞での二段階相同組み換え法を用いて開始した。c-myb遺伝子の完全欠損マウスは造血不全のため胎児13日目の段階て致死となるが、これらのマウスではMyb活性が野生型の1/10または10倍になり、発生途上で致死とならず、心筋細胞等の増殖制御におけるMybの役割を検討できることが期待される。現在までにES細胞クローンの分離を終え、変異マウスの作製を行いつつある。 またMyb蛋白質内のロイシンジッパーを壊すと活性が上昇することからこの領域にインヒビターが結合して活性を負に制御していると推定している。私達はこのロイシンジッパーに結合する2種類の蛋白質のcDNAクローニングを行い、この因子がある種のMyb標的遺伝子の転写を抑制することを見い出した(IMVS、Tom Gondaとの共同研究)。現在これらの因子の心筋細胞における発現を解析しつつある。
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