Project/Area Number |
07268215
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
蛯名 洋介 徳島大学, 酵素科学研究センター, 教授 (00112227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 日出喜 徳島大学, 酵素科学研究センター, 助教授 (10218589)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Keywords | インスリン / インスリンレセプター / 高次構造 |
Research Abstract |
インスリンは標的細胞表面上のインスリンレセプターと結合することにより細胞内での情報伝達が開始される。インスリンレセプターは細胞外にあるαサブユニット(135kd)と膜貫通部位をもつβサブユニット(95kd)からなるS-S結合で結びついたヘテロテトラマ-である。インスリンはαサブユニットに結合すると細胞内βサブユニットのチロシンキナーゼが活性化され、インスリンシグナルを細胞内へ伝達する。しかしその結合部位はある1つの狭い領域に限定されず、αサブユニットのいくつかの部位がインスリン結合ポケットを形成すると考えられている。αサブユニットは糖タンパクであり、このαサブユニットにはS-S結合、糖鎖が存在するため大腸菌やバキュロウイスルの系では活性あるタンパクが産生されない。 我々は、インスリンレセプターcDNAをtruncateさせ、インスリンレセプターαサブユニットのみを培養液中に放出するCHO細胞のクローンを確立している。このCHO細胞は無血清培地で浮遊細胞として培養できるので、培地中から大量精製が可能である。WGAカラム、インスリンレセプター抗体カラムを利用し、約100mlの培養液より精製したが約10μgのαサブユニットしかとれなかった。企業などとの共同研究により100リットル位のタンクで大量培養すれば10mg程度のαサブユニットはとれ、高次構造の解析も可能であると思われるが、発現ベクターを変えたり、またミエローマなどの分泌細胞を使用したりしてもっと効率の良いαサブユニット産生系を作る必要が生じた。
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