固体高分解能NMRによる原子間距離の精密測定に基づく高次構造解析
Project/Area Number |
07268218
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Himeji Institute of Technology |
Principal Investigator |
斉藤 肇 姫路工業大学, 理学部, 教授 (30100150)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 暁 姫路工業大学, 理学部, 助手 (60227387)
内藤 晶 姫路工業大学, 理学部, 助教授 (80172245)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 固体高分解能NMR / 原子間距離 / 高次構造解析 / 生理活性ペプチド / バクテリオロドプシン |
Research Abstract |
情報伝達物質としての生理活性ペプチドおよび受容体モデルとしてのバクテリオロドプシンの3次元構造の解明の両面からの研究をすすめた。 生理活性ペプチド 受容体分子に結合した状態における分子の3次元構造の構築がどの程度距離情報の測定のみで可能かの検討を、3種類の異なる位置に^<13>C,^<15>N標識を行ったN-Ac-Pro-Gly-Pheをモデル系として実験条件の詳細な検討を行った。同位体標識を行った標識原子核との相互作用を3スピン系として解析するか、あるいは希釈にともなう分子間相互作用の除去、高周波磁場の不均一性など、詳細な条件検討を行った。この場合、分子動力学計算の意義についても検討を行った。また、結晶化条件の違いによる多種の多形構造をとるエンケファリンについて、それぞれについて4種類の2重標識ペプチドを合成し、その間の原子間距離測定を行い、これらの3次元構造構築にむけての検討を行った。 受容体モデル [3-^<13>C]Ala標識バクテリオロドプシン(bR)の^<13>C固体高分解能NMR測定をマイナス110°までの低温で行い、Naイオンを含む場合は低温で著しい線幅の増大が見られたが、イオン強度ゼロの場合は全くの温度変化が見られなかった。これは、膜表面の電荷をカチオンが遮蔽することによる、膜のパッキングの違いとその結果起こる蛋白側のコンホメーション変化として説明できることがわかった。さらに、レチナ-ルを除去したバクテリオオプシンへの変換に基づくスペクトル変化、ならびにレチナ-ルあるいはそのアナログの付加にともなうアポ蛋白質のコンホメーション変化に関する知見も得ることができた。
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Report
(1 results)
Research Products
(9 results)