液胞構築のダイナミズムによる高等植物の形態形成機構
Project/Area Number |
07270204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
和田 洋 東京大学, 教養学部, 助手 (50212329)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 雅彦 東京大学, 教養学部, 学振特別研究員(PD
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 液胞 / シロイヌナズナ / シンタクシン / 低分子量 GTPase / Rab7 |
Research Abstract |
高等植物細胞の構築における液胞の機能を分子レベルで理解するため,酵母の液胞形態形成に欠損を持つ株を用いて,植物の機能分子の探索を進めた.その結果,液胞形態に機能するシンタクシンであるVam3pのアラビドプシスの相同遺伝子aVam3を同定した.抗体を作成し,aVam3pの現存量レベルの解析の結果,根,茎,葉などの器官でのほぼ均一に存在することが示された.また,mRNAの分布をRNAブロット,in situハイブリダイゼーションの手法を用いて検討した結果,葉での発現レベルがやや低く,根,茎では高い発現を示すこと,また,分裂組織では高い発現が観察されることが示された.この結果はaVam3pが液胞構築に機能しているという予測と矛盾しない.免疫電子顕微鏡観察によってaVam3pの細胞内局在を解析した結果,この遺伝子産物は液胞膜上に存在することが確認された.これらのaVam3pの解析と平行して,液胞構築に機能している低分子量GTP結合タンパク質,Ypt7/Vam4pのシロイヌナズナの相同遺伝子を3種類同定した.これらはYpt7/Vam4pや動物などのRab7pに保存されているeffector domainを持つこと,低分子量GTP結合タンパク質に保存されているGTP欠乏領域を持つことなどから,高等植物のRab/Ypt7であると結論できる.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)