腫瘍細胞のDNA機能異常における核タンパク質の相互作用
Project/Area Number |
07272102
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
三輪 正直 筑波大学, 基礎医学系(生化学), 教授 (20012750)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小西 陽一 奈良県立医科大学, (腫瘍病理学), 教授 (00075061)
田沼 靖一 東京理科大学, 薬学部(生理化学), 教授 (10142449)
谷口 武利 高知医科大学, 医学部(細胞生物学), 助教授 (90127944)
石井 俊輔 理化学研究所, 分子遺伝学(分子遺伝学), 主任研究員 (00124785)
上田 國寛 京都大学, 化学研究所(生化学), 教授 (00027070)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥16,700,000 (Direct Cost: ¥16,700,000)
Fiscal Year 1995: ¥16,700,000 (Direct Cost: ¥16,700,000)
|
Keywords | Myb / ポリ(ADP-リボース)合成酵素(PAP) / PP1γ2 / p21 / MDM-2 / ラット肝発癌 / p53遺伝子 / アポトーシス |
Research Abstract |
1.核内ガン遺伝子産物Mybのコアクティベータ-がCBPであることを明らかにした。 2.ポリ(ADP-リボース)合成酵素(PARP)と相互作用するタンパク質として哺乳動物細胞から、35kDa、45kDa、120kDaの核タンパクを同定し、Drosophilaの系から、結合するタンパク質のcDNAをクローニングした。 3.新しくラットホスファターゼ触媒サブユニットcDNAの全長cDNAをクローニングし、塩基配列を決定してPPHと命名した。 4.ガンマ線照射後、PARP阻害剤がp21/WAF1/CIP1、MDM-2、CDI1/CIP2等の遺伝子発現制御に関与すること、またp53タンパク質がポリADP-リボシル化されることを見いだした。 5.DNA機能異常による細胞周期異常が、肝発がん過程に与える効果を解析するための実験モデルを確立した。 6.p53遺伝子knock-outマウスに、リンパ球系にのみ発現するようにp53遺伝子を再導入したtransgenicマウスを用いて、種々の腫瘍の発生におけるp53遺伝子の関与を解析するための有用なモデルを確立した。 7.アポトーシスを誘発させたラット胸腺細胞より新しいCa^<2+>/Mg^<2+>依存性中性エンドヌクレアーゼを精製し、cDNAクローニングに成功した。 8.細胞のアポトーシス、HIV-1感染、HIV持続感染成立に細胞内PARPの低下が関与することが示唆された。 9.テラトカルシノーマ細胞がレチノイン酸などによってin vitroで分化誘導される際、早期にPARPの自己修飾が亢進し、これが同酵素の限定分解と分化に伴うアポトーシスの引き金となることが示唆された。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)