骨軟部腫瘍の地域差と家族内発生に関する病理疫学的並びに分子疫学的研究
Project/Area Number |
07272104
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
町並 陸夫 東京大学, 医学部(医), 教授 (30010052)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 洋 産業医科大学, 教授 (10128069)
恒吉 正澄 九州大学, 医学部, 教授 (20091259)
下田 忠和 国立がんセンター中央病院, 臨床検査部, 医長 (70119808)
岩政 輝男 琉球大学, 医学部, 教授 (10110842)
牛込 新一郎 東京慈恵会医科大学, 教授 (70081643)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥9,000,000 (Direct Cost: ¥9,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥9,000,000 (Direct Cost: ¥9,000,000)
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Keywords | 骨軟部腫瘍 / 地域差 / 家族内発生 / 病理疫学 / 分子疫学 / 病理診断 / 肉腫 / 病理組織学 |
Research Abstract |
沖縄、九州及び東京の3地区の骨軟部腫瘍の頻度を比較した。沖縄(琉球大)での頻度は、最近19年間に骨悪性腫瘍については、骨肉腫30/66(45%)、軟骨肉腫14/66(21%)、Ewing肉腫13/66(29%)、悪性リンパ腫3/66(5%)、骨髄腫3/66(5%)、MFH3/66(5%)、軟部悪性腫瘍については、脂肪肉腫14/55(26%)、滑膜肉腫9/55(16%)、MFH6/55(11%)、悪性リンパ腫6/55(11%)、平滑筋肉腫3/55(6%)、骨良性腫瘍については、骨嚢腫52/239(22%)、外骨腫42/239(17.5%)、線維性異形成40/239(17%)、非骨化性線維腫24/239(10%)、骨巨細胞腫19/239(8%)、内軟骨腫16/239(7%)、良性軟部腫瘍については、血管腫33/125(26%)、脂肪腫29/125(23%)、神経鞘腫16/125(13%)、腱鞘巨細胞腫12/125(10%)、弾性線維腫11/125(9%)という結果を得た。九州地区(産業医大)の1985〜1994年の10年間の検索では、Ewing肉腫6/70(9%)、滑膜肉腫5/277(2%)、骨嚢腫46/486(9%)、腱鞘巨細胞腫74/4,884(2%)、弾性線維腫(0%)であった。東京地区の1985〜1994年の10年間の検索で、東大例では、Ewing肉腫6/85(7%)、滑膜肉腫11/142(8%)、骨嚢腫13/155(8%)、腱鞘巨細胞腫25/1,059(2%)、弾性線維腫3/1,059(0.3%)であった。 以上の結果より、骨悪性腫瘍では、沖縄には九州及び東京に比してEwing肉腫が多く、軟部悪性腫瘍では滑膜肉腫の多いこと、骨良性腫瘍では骨嚢腫が沖縄に多く、軟部良性腫瘍では、弾性線維腫と腱鞘巨細胞腫が沖縄に多いことが明らかになった。沖縄に多い弾性線維腫については、町並らは岩政より送られた検体の培養に成功し、3例中1例に染色体異常を認めた。その他、班員が各自骨軟部腫瘍についての研究発表を別紙の通り行った。
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Report
(1 results)
Research Products
(16 results)