免疫不全症およびDNA修復欠損の原因遺伝子HYRCの特性と単離
Project/Area Number |
07272228
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小松 賢志 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 教授 (80124577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田内 広 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助手 (70216597)
丹羽 太貫 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 教授 (80093293)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
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Keywords | 免疫不全症 / scid / マウス重症複合型免疫不全症 / DNA修復欠損 / 放射線高感受性 / DNA2重鎖切断 / V(D)J組換え / マウス劣性遺伝病 |
Research Abstract |
1.マウス重症複合型免疫不全症(scid)の放射線高感受性を合補するヒトの遺伝子を我々はヒト8番染色体8q11に初めてマッピングした。このDNA領域のコスミドから作製した数種類の遺伝的マーカーを1.7MbのYACクローン934g4をスクリーニングした。このYAC領域のゲノムDNAがDNA依存性蛋白キナーゼ触媒部位DNA-PKcs(旧HYRCおよびp350に代わる命名)をコードしていることがサザンブロットにより明らかとなった。 2.我々が作製したヒト/マウスscidハイブリッド細胞を用いたノーザンブロットはDNA-Pkcsの発現に一致して放射線感受性が回復することを示した。また、生化学的アッセイ法によりDNA-PK活性の回復した細胞でも同様に放射線感受性の回復が認められた。反対に、DNA-PK阻害剤により活性を低下した細胞ではDNA修復能が低下する傾向にあった。 3.以上のゲノムDNA解析および遺伝子発現からscidの原因遺伝子をDNA-PKcsと同定した。scid突然変異ではV(D)J組換えおよびDNA修復が欠損していることが知られている。scid細胞のキナーゼ活性欠損とこれら諸形質の関連性およびDNA-PKcsの機能について、細胞周期やシグナル伝達の我々の測定結果から検討を加えた。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)