Mosがん遺伝子によるMAPキナーゼおよび転写調節因子の活性制御
Project/Area Number |
07272238
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
岡崎 賢二 久留米大学, 分子生命科学研究所, 助教授 (50211115)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
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Keywords | Mos / Fos / キナーゼ / リン酸化 / がん / 分解 / MAPキナーゼ |
Research Abstract |
Mosとc-Fosの共発現における相乗的ながん化能増強の原因を明らかにするため、マウスNIH3T3細胞での一過性発現の系でMosとの共発現時におけるc-Fosについて詳細に解析した結果、Mosのキナーゼ活性に依存して、c-Fosの蓄積量およびリン酸化が著しく増加していること、さらに高度にリン酸化を受けたc-Fosが低リン酸化型のc-Fosに比較して有意に長い半減期を持つことを明らかにしていた。今回、C末を欠失した変異c-Fosの安定性について、Mosによる影響を含めて解析を行なった結果、わずか19個のアミノ酸を欠いた変異体c-FosΔCが野性型c-Fosに比べてはるかに安定であることがわかった。従って、ここで失われた領域中に少なくともひとつc-Fosの寿命を縮めるシグナルが存在していることになる。さらに重要なことは、c-FosΔCがMosを介したリン酸化を受けず、これ以上の安定化を受けないことである。この結果、C末19アミノ酸がMosを介したリン酸化と安定化に必要な領域であることも示された。 次いで、Serからリン酸化を受けないAlaへの変異体を作製することにより、Ser362またはSer374の変異で部分的に、そして、この両方のSerの変異で完全にMosによる安定化が抑制されることが示された。また、^<32>Pの取り込みからこの二つのSerがMosを介したリン酸化の部位であることも確かめられた。さらにこの部位をリン酸化セリンと同じように酸性側鎖をもつAspに替えると、Mosの発現なしにc-Fosが安定になること、そして単独で強いがん化能を示すことが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)