P1.1mcm3蛋白の機能とヒトパピローマウイルスE6蛋白による修飾
Project/Area Number |
07272250
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
清野 透 愛知県がんセンター, ウイルス部, 室長 (10186356)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 政光 愛知県がんセンター, 生物学部, 室長 (00182460)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | MCM / CDC47 / DNA複製 / ヒトパピローマウイルス |
Research Abstract |
P1.1mcm3の全長cDNAを単離した。その後、出芽酵母より単離された新たなMCMファミリーの一員であるCDC47ともっともホモロジーが高いことが判明したため、以後ヒトCDC47(hCDC47)と呼ぶこととする。hCDC47遺伝子の細胞周期に伴う転写動態を調べた。血清飢餓によりG0期に同調した細胞に、血清を添加し経時的にRNA量の変化を調べた。G0期ではhCDC47 RNAは検出されず、血清添加後、12時間後よりRNAが検出され、S期進入の直前にはピークに達した。上流のプロモーター領域には複数のE2F結合配列が存在し、細胞周期による転写制御への関わりが示唆された。また、予想されるように同領域のプロモーター活性はHPV E7によって、活性化された。 抗hCDC47抗血清を用いた免疫細胞化学的解析の結果、hCDC47は長期の血清飢餓により消失するが、増殖中の細胞においては細胞周期に伴う量的な変化および局在の変化はほとんどなくM期を除き常に核に局在することが分かった。また、核に局在するhCD47はG1期においては核に強固に結合しているが、S期の進行に伴い核から容易に遊離される状態に変換することが明らかになった。また、血清飢餓によりhCDC47を枯渇させた後、hCDC47の翻訳開始コドン付近に対するアンチセンス オリゴヌクレオチドの添加によりhCDC47合成は特異的に抑制されS期移行の遅延が見られた。このことから、hCDC47はDNA複製開始に必須であることが示唆された。 一方、hCDC47 cDNAをプローブとして、ショウジョウバエのcDNAライブラリーを検索し、ショウジョウバエ ホモログを単離した。アミノ酸配列上、62%の一致が見られた。現在、cDNAの上流のgDNAを単離し解析をすすめている。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)