Project/Area Number |
07273104
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
田原 榮一 広島大学, 医学部, 教授 (00033986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井出 利憲 広島大学, 医学部, 教授 (60012746)
清水 信義 慶応義塾大学, 医学部, 教授 (50162706)
河野 通明 岐阜薬科大学, 薬学部, 助教授 (00027335)
松本 邦夫 大阪大学, 医学部, 講師 (90201780)
駒田 雅之 関西医科大学, 医学部, 助手 (10225568)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥16,000,000 (Direct Cost: ¥16,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥16,000,000 (Direct Cost: ¥16,000,000)
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Keywords | 増殖因子 / インターフェロン / アポトーシス / 癌と間質との相互作用 / HGF / シグナル伝達 / Hrs |
Research Abstract |
繊維芽細胞から分泌されるインターフェロン(IFNβ)を介しての癌細胞と繊維芽細胞との相互作用について胃癌細胞株を用いて解析した結果、TMK-1を除く他の胃癌細胞株はIFNβ抵抗性であり、TMK-1細胞株のみに増殖抑制とアポトーシスが認められた。その機序については、IFNβによるp27^<Kip1>の誘導、次いでCDK2キナーゼの低下と高いリン酸化型Rb蛋白の減少が関与していることが示された。そして、TMK-1細胞では、IFNβによるStat91と6-16の誘導がみられ、更に6-16過剰発現TMT-1細胞ではIFNβによるアポトーシスは全く認められなかった。一方、胃癌組織の78%は、正常胃粘膜上皮に比べて6-16過剰発現を示している。従って、IFNβを介した胃癌・間質相互作用が存在するものと考えられた。 次に、癌細胞(肺癌、胃癌、胆のう癌、メラノーマ、グリオーマ)と間質細胞の間にはHGFならびにその誘導因子(IL-1, bFGF, PDGF)をメディエータとするループされた相互作用が存在し、HGFによる癌細胞の運動能の亢進には細胞間接着あるいは細胞-マトリス接着蛋白のリン酸化とMAPキナーゼの活性化が重要である可能性が示唆された。そして、HGFを含む多くの増殖因子によってチロシン・リン酸化される分子量115kDaの蛋白、Hrsは早期エンドソームに局在し、増殖因子によって惹起される極初期の現象に関与していると考えられた。
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