Project/Area Number |
07273204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
竹下 敏一 東北大学, 医学部, 助教授 (60212023)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥4,500,000 (Direct Cost: ¥4,500,000)
Fiscal Year 1995: ¥4,500,000 (Direct Cost: ¥4,500,000)
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Keywords | チロシンキナーゼ / IL-2受容体 / サイトカイン受容体共通γ鎖 / 細胞内シグナル伝達 |
Research Abstract |
Tリンパ球の増殖因子であるインターロイキン2(IL-2)の機能的な受容体にはβ鎖とγ鎖が必須なサブユニット分子として存在する。β鎖にはLck等のSrc型チロシンキナーゼ、Sykチロシンキナーゼ、JAK1チロシンキナーゼが会合し、γ鎖にはJAK3チロシンキナーゼが会合し、これらキナーゼを活性化することによって、IL-2は細胞内へシグナルを伝達している。IL-2受容体に会合するチロシンキナーゼの下流のシグナル伝達経路を解明するために、本研究では、先ずIL-2刺激で速やかにチロシンリン酸化される機能分子の同定を試みた。先ず、IL-2刺激後速やかにチロシンリン酸化される蛋白分子(pp64,pp70,pp74,pp90,pp110)を同定した。次に、これら分子を抗チロシンリン酸化抗体に免疫沈降し、二次元電気泳動ゲルにて精製した。その結果、アミノ酸配列決定が可能であったものはpp70であった。pp70の部分アミノ酸配列を基にpp70をコードするcDNA遺伝子を単離した。その結果、pp70は新規蛋白分子であった。pp70の発現は種々の細胞株および組織にみられた。pp70のチロシンリン酸化はIL-2刺激後5分以内にみられた。また、pp70のチロシンリン酸化はIL-2刺激による細胞増殖シグナル伝達とよく相関した。
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