Project/Area Number |
07273205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 靖史 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (50178779)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
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Keywords | 血管新生 / 血管新生因子 / ets-1 / アンチセンス / MMP-1 / 細胞遊走 |
Research Abstract |
培養ヒト血管内皮細胞を代表的な血管新生因子であるbFGF、aFGF+heparin、EGF、VEGFで刺激すると、いずれもets-1を発現することがRT-PCRで確認された。そこでets-1の発現を定量的に解析するために、RT-PCR産物をプローブにしてNorthern blotを行ったところ、ets-1の発現はいずれも2時間以内にピークに達し、12時間後には前値に回復することが確認された。Western blotの結果、ets-1に対するアンチセンスODN(20μM)は血管新生因子の刺激に反応したets-1蛋白の産生を著名に抑制したのに対して同量のセンスODNでは全く影響されなかった。そこでアンチセンスとONDを用いて以下の実験を行った。HOME細胞を1型コラーゲンゲル上に培養してEGFを添加すると、HOME細胞はゲル中に侵入して管腔を形成する。このときアンチセンスODN(20μM)を同時添加するとEGFによる管腔形成促進効果を有意に抑制されたが、センスODNでは抑制は見られなかった。アンチセンスODNは、EGFに反応したHOME細胞のMMP-1(matrixmetalloproteasel)の発現を抑制するとともに、細胞遊走をも有意に抑制することが明らかとなった。以上より、ets-1は内皮細胞に発現して血管新生を制御する重要な調節因子と考えられた。
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