Project/Area Number |
07273226
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
長谷川 明 岐阜大学, 農学部, 教授 (10026429)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 秀治 岐阜大学, 農学部, 助教授 (20203002)
木曽 真 岐阜大学, 農学部, 教授 (90092931)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
Fiscal Year 1995: ¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
|
Keywords | がん抗原 / がん転移 / ガングリオシド / 細胞接着 / セレクチン |
Research Abstract |
1.セレクチンによる細胞接着のがんの転移への関与を明らかにする為に、セレクチンとの接着活性を有するシアリルルイスメガングリオシドと、対照として接着活性を持たない、シアリルルイスメガングリオシド類縁体(2-メトキシコース体)を用いて、B16-BL6メラノーマのがん転移抑制実験を行なった。その結果、セレクチンとの接着活性を示す前者が、メラノーマの肺への血行性転移を有意に阻害したのに対し、後者は、全く転移を阻止しなかった。この結果により、がんの血行性転移にセレクチンによる細胞接着が関与している事が、明確に証明された。 2.シアリルルイスセシアリルルイスメがセレクチンファミリー(E-,P-,L-セレクチン)の共通のリガンド糖鎖である事が示されているが、各々のセレクチンの真のリガンドについては、未だその構造が確定していない。本研究では、Rosenらにより、L-セレクチンの真のリガンドではないかと提唱されている硫酸化シアリルルイスメガングリオシドを化学合成し、3種のセレクチンとの接着性を測定した。その結果、合成された硫酸化シアリルルイスメガングリオシドは、硫酸化されていないものより極めて強い接着活性をL-セレクチンに対し示し、これがL-セレクチンの真のリガンドである可能性を強くした。
|