細胞死遺伝子ICE/ced-3ファミリーの活性を調節する因子の同定と生体機能
Project/Area Number |
07273265
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
三浦 正幸 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (50202338)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | プログラム細胞死 / 線虫 / プロテアーゼ / ICE / マウス / アポトーシス |
Research Abstract |
1)細胞死遺伝子の活性を調節する細胞外情報伝達物質 細胞死は様々な細胞外のシグナルによって調節されていて、最終的には細胞死実行遺伝子Ice/ced-3ファミリーの活性を調節されていると考えられる。細胞外からICEの活性化を調節する因子の検索を行い、細胞傷害性のサイトカインTNFがICEの活性化を引き起こすことを明らかにした。逆に、ICE活性化を阻害する因子としてIGF-1を同定した。IGF-1は発がんと密接に関係のある栄養因子であり、ICE活性阻害によるがん細胞の生存維持効果が示唆された。 2)細胞死遺伝子産物に結合する因子の検索 ICEの活性発現には前駆体蛋白質P45のP20とP10へのプロセッシングが必要であるが、このプロセッシング機構については不明な点が多い。また、ICEファミリーによる細胞死を抑制するBCL-2ファミリーは様々な細胞質因子と相互作用することによって細胞死抑制機能を発揮する例が示されている。酵母を用する蛋白質をcDNAライブラリーよりスクリーニングし、細胞死の実行に関与いたtwo/hybrid systemを用いてICE/CED-3ファミリー、BCL-2/CED-9ファミリーと複合体を形成するICE/CED-3ファミリーの活性化につながる経路を明らかにしようと試みた。Iceの発現が確認されている細胞である、lymphoma,HeLa細胞のcDNAライブラリーをスクリーニングに用いた。X-Galを用いた検出法で約100万個のHeLacDNAライブラリーの中から2つのオーバーラップする、Iceと結合すると考えられるクローンが得られている(4E、10F)。ced-3に関しては100万個のlymphoma cDNAライブラリーから2クローン(3T-1,3T-3)、ced-9に関しては10万個のlymphoma cDNAライブラリーから1クローン(9T-4)positive cloneが得られた。現在全長のcDNAクローニングと、哺乳類細胞でのinteractionを調べている。また、線虫のホモログのクローニングも進めている。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)