Project/Area Number |
07273268
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
目加田 英輔 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (20135742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩本 亮 久留米大学, 分子生命科学研究所, 助手 (10213323)
常岡 誠 久留米大学, 分子生命科学研究所, 講師 (50197745)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | DRAP27 / CD9 / 膜結合型細胞増殖因子 / インテグリン / 細胞間接着部位 / HB-EGF / CD63 |
Research Abstract |
細胞接着を介した増殖の制御や情報伝達は、癌細胞の増殖や転移の機構を明らかにする上できわめて重要な問題である。DRAP27/CD9は、膜結合型細胞増殖因子HB-EGFにアソシエ-トしているばかりでなく、細胞間接着に関与すると考えられているインテグリンα3β1ともアソシエ-トしている分子である。本研究は、DRAP27/CD9が細胞増殖因子や細胞接着因子と如何に関わり、どの様な機能を果たしているのか、HB-EGF、DRAP27/CD9、インテグリン3者の複合体の細胞増殖の制御における役割解明を目指すものである。今年度はこの複合体についてさらに詳しい解析を行ない、次の成果を得た。 サル腎由来のVero細胞における3者の細胞内局在部位の決定を間接蛍光体法によって調べた。その結果、これらは主に細胞間接着部位に分布し、2重染色でその局在は一致した。HB-EGFのリセプターとなるEGFリセプターについても、細胞間の接着部位への集積が見られた。同じ細胞について、カドヘリン、カテニンと比較を行なったが、その局在はかなり一致しており、HB-EGF複合体がアドヘーレンスジャンクション近傍に存在することが示唆された。また、CD9と同じTM4ファミリーに属するCD63がこの複合体にアソシエ-トしていることを明らかにした。 以上の成果より、DRAP27/CD9は、膜結合型細胞増殖因子、細胞接着因子、他のTM4ファミリーのタンパク質を含んだ機能的複合体として細胞間接着部位に存在し、細胞接着を介した細胞間相互作用に働いている可能性が示唆された。今後さらにこの複合体の生理的並びにガン化における役割について検討していきたい。近年同じTM4ファミリーに属するCD82が膀胱がんのがん抑制遺伝子として同定されており、この複合体におけるCD9、CD63についても、そのような観点から調べていきたい。
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