上皮性ガン細胞の増殖・接着におけるカルパイン・カルパスタチン系の役割
Project/Area Number |
07273277
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
西道 隆臣 財団法人東京都臨床医学総合研究所, 遺伝情報研究部門, 研究員 (80205690)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | カルパイン / カルパスタチン / 上皮性ガン細胞 / インラグリン / 接着 / プロテオリシス / 形態形成 / アクチンフィラメント |
Research Abstract |
カルパインは、細胞質内に存在し、カルシウムによって活性化されるシステインプロテアーゼである。その生理機能の解明は端緒についたばかりである。本研究では、細胞の形態形成や接着との関係に着目し、細胞内でカルパインの作用を受ける接着関連分子の検索を行うとともに、カルパインの細胞への作用を検討するためにカルパイン高発現株(上皮性ガン由来KB細胞)を樹立し検討した。 その結果、インテグリンβ3鎖の細胞質領域がカルパインによって特異的に切断されることを見いだした。さらに、細胞質領域に相当する合成ペプチドを用いて、切断部位を同定した。細胞レベルでも同様の反応が生じていることを検討するために、この情報を用いて分解産物特異的抗体を調製し、用い細胞レベル(血小板)においてもカルパインの活性化に伴って限定分解が生じることを示した。既に、接着現象がカルパイン活性化に影響を与えることを見いだしており、接着とカルパイン活性化は直接・間接に相互作用していると考えられる。 また、KB細胞にカルパインcDNAを導入することにより、カルパイン高発現株を樹立した。その結果、カルパインは細胞の進展性・移動性を昂進させる作用のあることを見いだした。また、これはアクチンフラメントの制御を等した形態形成・接着を介した作用であることを示唆する結果が得られた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)