生体高分子機能を修飾する抗がん化合物の合成と作用解析
Project/Area Number |
07274101
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
松田 彰 北海道大学, 薬学部, 教授 (90157313)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
綿矢 有佑 岡山大学, 薬学部, 教授 (90127598)
堀田 清 北海道医療大学, 薬学部, 助教授 (50181540)
周東 智 北海道大学, 薬学部, 助教授 (70241346)
影近 弘之 東京大学, 薬学部, 助手 (20177348)
佐々木 琢磨 金沢大学, がん研究所, 教授 (90109976)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥18,000,000 (Direct Cost: ¥18,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥18,000,000 (Direct Cost: ¥18,000,000)
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Keywords | 生体高分子 / 代謝拮抗剤 / ハリコンンドリンB / タキリ-ル / レチノイド / ネオカルチノスタチン / サイクリックADPリボース / アポトーシス |
Research Abstract |
本年度の研究で以下のことを明らかにした.がん細胞のDNA,RNA合成の両者を阻害するヌクレオシドとして設計した3′-C-ethynyluridine(EUrd)および-cytidine(ECyd)はin vitroのみならずin vivoでも優れた抗がん性を示した.抗がん剤ネオカルチノスタチンの光分解経路の解明に成功し、新しい光缶応型のDNA切断分子を設計した.日本産イチイ葉から得られるタキシニンの化学修飾により分化誘導作用を示す化合物を得た.優れた抗がん性を示すハリコンドリンBの全合成にあと一歩のところまで近づいた.細胞分化の特異的調節因子であるレチノイン酸の作用を制御する化合物として、その拮抗物質、作用増強物質を合成した.サイクリックADPリボース安定等価体と考えられるカーボサイクリックIDPリボースを合成した.固形がんに有効な新規deoxycytidine誘導体KW-2331はがん細胞内で代謝活性化され、cytidine deaminaseにより不活性化されないことを明らかにした.ヒト腫瘍HT1080細胞のCNDAC耐性株はcytidine deaminase活性が親株より強く、deoxycytidine Kinase活性が低下していることを見い出した.アポトーシスを起こす細胞内のpHが酸性になり、新しいendonucleaseが活性化されDNA二本鎖を起こすことが判った.新規抗がん性ヌクレオシドCNDAC,DMDCの作用機序研究により、それらの抗がん性の発現にDNA修復系の関与を示唆する知見を得た.
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)