癌関連遺伝子を標的とする遺伝操作による温熱感受性の制御
Project/Area Number |
07274114
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
大西 武雄 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60094554)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 正己 長崎大学, 薬学部, 教授 (20111768)
鈴木 紀夫 東京大学, 医学部, 教授 (10010050)
奥村 寛 長崎大学, 医学部, 教授 (00073130)
加納 永一 福井医科大学, 医学部, 教授 (70065910)
渡辺 直樹 札幌医科大学, 医学部, 教授 (10158644)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥9,300,000 (Direct Cost: ¥9,300,000)
Fiscal Year 1995: ¥9,300,000 (Direct Cost: ¥9,300,000)
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Keywords | 温熱療法 / p53 / 温熱感受性 / HSP72 / 放射線 |
Research Abstract |
臨床面からの方向ではすでに数多くの患者に温熱治療が一般に行われてきて、大きな治療成果が得られている。しかし時として治療効果が低いことがあり、その場合は温熱の工夫、放射線感受性を増感させる工夫をこらしてきた。本研究ではどの活性型癌遺伝子、および癌抑制遺伝子が温熱抵抗性または放射線抵抗性をもたらすのか、またそのメカニズムを追求することを目的としている。 癌細胞の温熱感受性を担う遺伝子としてp53・TNF・E1A・Kuなどの癌関連遺伝子群が同定されはじめてきた。研究手法として遺伝子操作による突然変異をもつ遺伝子やアンチセン遺伝子の導入によって明らかにすることができた。また従来から細胞の温熱感受性を担うとされてきたhsp72遺伝子産物のそれらの癌関連遺伝子産物との相互作用およびそれらの機能に関する研究も進んできた。また癌細胞で温熱処理によって引き起こされる形質発現誘導のしくみが、放射線によって誘発されるシグナルトランスダクションによく似ており、プロテインキナーゼ(PK)を介していること、p53の遺伝子型によることも明らかにされた。さらにそれらの遺伝子の変異の部位の違いも細胞の温熱感受性支配に大きな影響を与えることも知ることができた。しかし放射線で誘発されるp53依存型シグナルトランスダクションと同じように、癌細胞を温熱処理するとPKCまたはPKAを介するシグナルトランスダクションが存在することを見い出したことは本年の大きな成果と言える。今後、温熱によるWAF1からG_1停止または細胞死(アポトーシス)へ研究や、温熱処理によるシグナルトランスダクションの引き金となる初期反応の研究へと発展させてゆく必要性を提示したことにもなる。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)