Project/Area Number |
07274211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
遠藤 啓吾 群馬大学, 医学部, 教授 (10115800)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 1995: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Keywords | 悪性リンパ腫 / 卵巣癌 / モノクローナル抗体 / RI治療 / テクネシウム-99m |
Research Abstract |
放射性同位元素(RI)標識モノクローナル抗体を用いる腫瘍特異的な癌治療法の基礎的検討を、放射線感受性の高い (1)悪性リンパ腫、(2)卵巣癌をモデルとして、行った。 (1)悪性リンパ腫 Bリンパ球細胞表面抗原CD20に対するモノクロナール抗体を放射性ヨードで標識。悪性リンパ腫細胞との結合を検討したところ、80%以上のヨード標識抗体が悪性リンパ腫細胞に特異的に結合すること、血中にはCD20抗原が検出されないことが確かめられた。本研究で使用したCD20抗原に対する抗体はRI標識抗体による安静リンパ腫の治療に適していると考えられた。 (2)卵巣癌 卵巣癌の腫瘍マーカーCA125抗原に対するモノクローナル抗体を放射性ヨード、テクネシウム(^<99m>Tc)で標識。本学倫理委員会の許可を得て卵巣癌患者に投与したところ、RI標識抗CA125抗体が卵巣癌腫瘍に集積すること、その分布はMRIによる腫瘍成分とよく一致することが明かとなった。そこで遺伝子工学の手法で抗体の大部分をヒト型化したキメラ抗体および抗体のうち抗原と反応するアミノ酸のみより成るsingle chain抗体を作製したところ、CA125抗原との結合性が保たれていることが確かめられた。キメラ抗体やsingle chain抗体はくり返し投与が可能であり、RI標識抗体の臨床応用に有力な手技になると期待される。
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