Project/Area Number |
07274238
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
菊谷 仁 大阪大学, 細胞生体工学センター, 助教授 (80161412)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
Fiscal Year 1995: ¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
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Keywords | CD40 / CD23 / 体液性免疫 / 細胞性免疫 / ヘルパーT細胞 / マウス乳腺腫ウィルス |
Research Abstract |
CD40及びCD23はいずれも正常B細胞分化・増殖、B細胞の形質転換と密接な関係を持つ可能性が示唆されている。昨年度の本研究でCD40欠損及び、CD23欠損マウスを作成しこれらの分子の液性免疫における役割を明らかにした。本年度は、CD40、CD23の液性免疫における機能を更に詳細に検討した。さらに細胞性免疫や、腫瘍ウイルス感染におけるこれら分子の役割を明らかにすることを目的に、変異マウスにL.majorやMMTVを感染させその免疫反応を解析した。この結果CD40を欠損したマウスでは、機能的なヘルパーT細胞が出来ないことを明らかにするとともに、欠損マウスを免疫する際、可溶性CD40投与し活性化T細胞上のCD40リガンドを架橋することで胚中心形成をレスキュウ出来ることを示した。これらの事実は、CD40を介するシグナルに加えCD40リガンド(CD40L)から活性化T細胞への逆行性シグナルが存在し、これが胚中心形成において役割を果している可能性を示している。細胞性免疫におけるCD40の役割を解析するためLeishmania major感染実験を行い、CD40がTh1/Th2T細胞の分化を決定する制御分子の一つであることが明らかにした。マウス乳腺腫ウイルス(MMTV)の感染成立には、CD40シグナルを介したB細胞の増殖が必要であること、CD40非存在下ではMMTVによるスーパー抗原反応性T細胞の脱落が起こらないことを示した。CD23分子を欠損したマウスを用いて、CD23がIgE産生に対して抑制的な制御に関ることを示した。
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