アンチセンスヌクレオチドによる腫瘍細胞の補体制御膜因子不活化と免疫原性増強
Project/Area Number |
07274256
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
岡田 則子 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (20160682)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 秀親 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (30160683)
土肥 名月 名古屋市立大学, 医学部, 技官 (60260791)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 1995: ¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
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Keywords | 補体制御因子 / 腫瘍 / アンチセンスオリゴヌクレオチド / 補体活性化 / 腫瘍ワクチン / ラットCrry |
Research Abstract |
1)種特異的補体制御膜因子の生体内存在意義を解明するために実験動物での制御膜因子の解析を行った。そのひとつとしてラットの補体制御因子5I2抗原を発見し、_CDNAクローニングに成功した。そこで5I2抗原_CDNAのアンチセンスヌクレオチド等を用いて、腫瘍細胞に対する補体反応がin vivoで起こるようにした腫瘍ワクチンの作成を行う。また細胞障害性T細胞(CTL)を選択的に誘導するサイトカインの併用が有効と考えられるので、IL12等のサイトカイン_CDNAも5I2抗原アンチセンス_CDNAと共に腫瘍細胞に導入し効率の良い腫瘍ワクチンの作成を目的とする。 2)ラットの可移植性腫瘍細胞KDH8を用いて5I2抗原の発現動態をモノクローナル抗体5I2を用いて解析し発現均一細胞集団を得た。5I2抗原の_CDNAを_PBK-CMVベクターのCMVプロ-モーター下流にアンチセンスストランドに遺伝子導入し、アンチセンスmRNA発現用のベクターを構築した。5I2抗原高発現集団にこのアンチセンスmRNA発現用ベクターをトランスフェクトし、一過性アンチセンスmRNA発現による5I2抗原の発現抑制がモノクローナル抗体を用いたフローサイトメトリー法にて確認された。 3)我々はラット補体制御膜因子5I2抗原に対するモノクローナル抗体を用いてKDH8腫瘍細胞を処理することにより、腫瘍細胞は同種の補体活性化を誘導し腫瘍死に対して延命効果を示すことを報告している。そこでラット補体制御膜因子の発現制御をアンチセンスヌクレオチドを用いて検討を行った。更にアンチセンスアリゴヌクレオチド(Sオリゴ)の構築も試みており、これらを用いて腫瘍細胞に対する免疫効果をサイトカイン等の共存のもとに高められることが期待される。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)