IL-12と癌ペプチドを用いた担癌生体内腫瘍特異的免疫の分子制御法の確立
Project/Area Number |
07274264
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
西村 孝司 東海大学, 医学部, 助教授 (30143001)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 潔 東海大学, 医学部, 講師 (70176014)
木村 穰 東海大学, 医学部, 教授 (10146706)
垣生 園子 東海大学, 医学部, 教授 (30051618)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
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Keywords | IL-12 / 癌 / サイトカイン療法 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
IL-12の抗腫瘍効果を多種の腫瘍で確認するため、C57BL/6由来Tリンパ腫MBL-2、BALB/c由来線維芽細胞腫MethA、C57BL/6由来メラノーマB16を用いて実験を行った。各腫瘍2x10^6個を皮内投与して腫瘍系が約6-8mmに達した段階でIL-12 (2000U/マウス)を4日間i.p.投与した。その結果すべての腫瘍系において腫瘍増殖の退縮が認められ、50-60%のIL-12投与マウスは完全治癒した。IL-12によって治癒した動物は腫瘍特異的全身免疫が誘導され、再移植された腫瘍が拒絶されることも証明された。さらに、c-Ha-rasトランスジェニックマウスにメチルニトロソウレア(MNU)の1回投与によって誘発される原発腫瘍の増殖に対してもMNU投与一ヶ月後からIL-12を週4回、4週間投与することによって原発腫瘍の増殖が抑制されることが始めて証明された。また、IL-12の癌遺伝子治療への応用性を検討したところ、IL-12トランスフェクタントは腫瘍性を失いin vivoでの増殖性を示さず、腫瘍特異的免疫を誘導するための癌ワクチンとして有効であることが示された。さらに、IL-12遺伝子とB7-1遺伝子の両者を併用することによってB16-BL6の肺転移を殆ど完全に抑制されることも示された。 ヒトの系ではTILをIL-12の存在下に培養することによって腎癌、胃癌、脳腫瘍、全ての患者において自己腫瘍破壊性のCD8^+CTLの誘導増強が明らかにされた。また、同様の条件で、TILを培養することによって自己腫瘍に反応してサイトカインを産生し,かつcytotoxicityを示すヘルパー/キラー細胞が誘導されることも明らかにされた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)