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コレステロールのプロトン共役性膜透過機構の解析

Research Project

Project/Area Number 07276213
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

新井 洋由  東京大学, 薬学部, 助教授 (40167987)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 青木 淳賢  東京大学, 薬学部, 助手 (20250219)
井上 圭三  東京大学, 薬学部, 教授 (30072937)
Project Period (FY) 1995 – 1997
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Keywordsライソゾーム膜 / コレステロール輸送 / ニーマン・ピック病
Research Abstract

遊離型コレステロールのライソゾーム膜通過過程は、その側鎖構造に特異的であり、C17位或いはC20位にオキソ基をもつステロイドにより特異的に阻害される。また、ライソゾーム内酸性環境を要することから、この過程に何らかのマシナリーが存在することを示唆してきた。そこで、紫外線照射によりラジカル化し、標的分子との間に共有結合を作って結合する光親和性標識体を利用して、ライソゾームでのこのマシナリーに関わる因子の同定を試みた。純度の高いライソゾーム画分調製法としてデキストラン法を用い、これにより得られるライソゾーム・ミトコンドリア画分と、小胞体画分とを個々に標識した。その結果、それぞれのオルガネラに特異的なバンドが検出されたが、中でもライソゾームにおいては、輸送阻害活性を有するプロゲステロン特異的でライソゾームにのみ局在する22kDaの蛋白質が検出された。この22kDa蛋白質はライソゾームにおけるコレステロール輸送に関わる因子の有力な候補と考えられたことから、その精製を試みた。現在、これにより単一バンドとして得られた22kDa蛋白質の微量アミノ酸配列決定を進めている。ライソゾームにおけるコレステロール輸送を担う因子の同定は、遺伝性疾患であるC型ニーマン・ピック病との関与も含めて非常に興味深く、早急に解析を進めてゆきたいと考えている。
またマクロファージにおいては、ライソゾーム膜を通過したコレステロールが、小胞体で再エステル化される経路のほかに、マクロファージ自身が合成するアポEを含むHDL様粒子に乗せられ、細胞外に積極的に分泌される経路があることを見出してきた。ライソゾーム通過後のコレステロール輸送には中間径フィラメントの関与が報告されており、我々の見出したこの経路における中間径フィラメントの役割を現在検討中である。これらの関与が明らかになれば、コレステロール輸送制御機構を細胞骨格という新たな視点から改めて見つめ直すことになり、従来に無いタイプの抗動脈硬化薬開発の糸口となるであろう。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Yuji Sato: "Side-chain structure of is critical for the transpont of sterols from lysosomes to cytoplasm" Biochim.Biophys.Acta.1257. 38-46 (1995)

    • Related Report
      1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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