膵β細胞小胞体Ca^<2+>ポンプとCa^<2+>放出チャネルの機能協関とインスリン分泌制御
Project/Area Number |
07276231
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
矢田 俊彦 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (60166527)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加計 正文 鹿児島大学, 医学部, 講師 (90214270)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
|
Keywords | 膵β細胞 / 小胞体 / Ca^<2+>ポンプ / Ca^<2+>放出 / グルコース / アセチルコリン / cAMP |
Research Abstract |
グルコースによるβ細胞小胞体Ca^<2+>_-ポンプ活性化とAChによる小胞体Ca^<2+>_-放出の機能的連関 (1)非刺激グルコース濃度域において、AChは単一β細胞の細胞質Ca^<2+>濃度([Ca^<2+>]_i)を増加させた。この反応は、細胞外Ca^<2+>に依存しておらず、小胞体Ca^<2+>ポンプ阻害剤Thapsigarginの前処置により抑制されたので、小胞体Ca^<2+>によっている。 (2)非刺激濃度域(1.0-5.5mM)でのグルコース濃度上昇による膵β細胞[Ca^<2+>]_i減少は、小胞体Ca^<2+>ポンプ阻害剤Thapsigarginにより抑制されたが、細胞膜Na/Ca交換の阻害によっては影響されなかった。この[Ca^<2+>]_i減少は、グルコース代謝阻害、ミトコンドリア阻害によっても抑制された。従って、グルコース代謝亢進に伴うATP産生により小胞体Ca^<2+>ポンプが活性化され、Ca^<2+>が小胞体に取り込まれ[Ca^<2+>]_i減少を発生するものと考えられる。 (3)非刺激濃度域でのグルコース濃度が高いほど静止[Ca^<2+>]_iレベルは低く、AChによる[Ca^<2+>]_i増加ピークは高く、小胞体Ca^<2+>放出量も大きかった。このように、グルコース濃度上昇による小胞体へのCa^<2+>取り込みとAChによる小胞体Ca^<2+>放出は機能的に連関していることが明らかとなった。 cAMPによる小胞体Ca^<2+>_-ポンプ活性化 (1)cAMPおよびcAMPを上昇するホルモンGLP-1とPACAPは、KCl刺激などにより持続的に増加した[Ca^<2+>]_iを減少させた。 (2)この反応は燐酸化を介した小胞体Ca^<2+>ポンプ活性化による。
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)