Project/Area Number |
07277206
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
辻本 元 東京大学, 農学部, 助教授 (60163804)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 篤彦 東京大学, 農学部, 教授 (90011923)
亘 敏広 東京大学, 農学部, 助手 (50220950)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | ネコ免疫不全ウイルス / 病原性 / アポトーシス / 脳症 / 骨髄抑制 / 分子機構 |
Research Abstract |
はじめに、FIVに自然感染したネコのリンパ球におけるアポトーシスの誘導について検討した。その結果、培養後、死滅するリンパ球の比率は、FIV非感染ネコでは平均8.4%であったのに対し、FIV感染ネコでは平均15.8%と上昇する傾向にあった。とくに臨床的に重篤な感染症の認められた3例では、死滅するリンパ球の比率は25%以上と著しく上昇していた。さらに、表面抗原を解析した結果、T細胞、B細胞の両サブセットとも細胞死を起こすことが明らかとなった。つぎに、日本国内におけるFIV env遺伝子の多様性を解析した。札幌においてはA(3株)、岩手ではB(2株)、東京ではA(1株)、B(2株)、愛知ではB(1株)、C(1株)、岡山ではD(1株)、宮崎ではA(1株)、D(2株)、熊本ではD(2株)が認められた。以上の結果から、日本国内においては、subtypeBばかりではなく、subtypeA,C,Dに属するウイルスも存在し、またこれらsubtypeの分布にはある程度の地域性があることが示唆された。さらに、FIV自然感染ネコに発生した5例の悪性リンパ腫について、その細胞系統およびプロウイルスの組み込みを解析した。5例中2例はIgHおよびIgL遺伝子の再構成あるいは欠失を示したためB細胞由来であり、1例はTCRb遺伝子の再構成を示したことからT細胞由来であると考えられた。他の2例は、そのいずれの遺伝子にも再構成を示さず、non-T non-B細胞であると考えられた。一方、サザンブロット解析においては、いずれの症例においてもFIVのクローナルな組み込みは検出されなかった。これらの結果から、FIV感染は、間接的な役割を果たしている可能性はあるものの、悪性リンパ腫の発生に直接関与していないことが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)