Project/Area Number |
07277211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
土江 秀明 大阪大学, 微生物病研究所, 講師 (00163816)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | CD8 / 抗HIV活性 / HIV / エイズ |
Research Abstract |
HIV感染者における体内HIV負荷とCD8陽性T細胞HIV複製抑制活性との関連、およびその作用機序について解析した。HIV-1感染者の末梢血単核細胞からCD8陽性T細胞を除去後に培養し、培養上清中に産生されるHIV-1量が、CD8陽性T細胞を混合培養することによりどの程度抑制されるかを解析した結果、HIV感染者の末梢血中CD8陽性T細胞のHIV複製抑制活性が病期の進行と共に低下し、従来の末梢血からのHIV分離成功となり、体内のHIV負荷も増大していくことが示唆された。HIV-1感染性DNAクローンあるいはHIV-2感染性DNAクローンをHUT78にトランスフェクションした後、CD8陽性T細胞と混合培養し、細胞変性効果の出現および培養上清中に産生されるHIV量を検討した結果、HIV-1感染者から得られたCD8陽性T細胞には、HIV-1のみならず、HIV-2の複製をも抑制する活性が存在することが示唆された。また、HIV-1感染者のCD8陽性T細胞の混合培養によりHIV複製抑制がみられる例では、HIV-1のみならずHIV-2LTRの転写の抑制も観察された。これらの結果から、HIV-1およびHIV-2感染症において、両ウイルス間に保持されている共通エピトープに対する交差免疫が存在すると考えられた。ごく最近、CD8陽性T細胞から産生されるHIV複製抑制活性物質としてRANTES、MIP-1α、MIP-1β、IL-16が報告されたが、われわれのHIV複製抑制活性物質との異同を検討中である。
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