Project/Area Number |
07277220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
白井 輝 横浜市立大学, 医学部, 助手 (40244488)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石ヶ坪 良明 横浜市立大学, 医学部, 講師 (40137039)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | HIV / AIDS / B細胞活性化 / MHCクラスII / ペプタイド / MCP-1 / トランスジェニックマウス / スーパー抗原 |
Research Abstract |
HIV感染によって引き起こされるポリクローナルB細胞活性化の機序を解明するため本研究では以下の2つの仮説を立てて検討している。 仮説1:HIV envelopeとMHC class IIとの間に共通するエピトープがあることよりHIVに対する免疫反応(抗体)がclass II分子を介した刺激伝達系を直接刺激する可能性。 仮説2:何らかのHIV遺伝子産物が直接免疫調節機構に作用する可能性。 95年度の研究において明らかにされた点は、 1)HIV患者血清中に抗class II活性をもった抗体が存在することの確認を行っている。具体的には、gp41とclass IIとの相同性の高い部分のペプタイド(gp41由来およびclass II由来)を合成し、HIV感染患者血清の抗ペプタイド活性をELISA法にて定量している。現在までに測定システムの確立を終了しHIV陽性血清の約30%にクラスII由来ペプタイドに対する抗体活性が検出された。 2)B細胞がclass IIリガンド(抗クラスII抗体、各種細菌性スーパー抗原)により直接活性化される可能性について各種ヒトB細胞株を用いて解析した。その結果ある種のB細胞株(WIL2)が抗クラスII抗体や細菌性スーパー抗原によって直接活性化され、MCP-1の発現が亢進することを実証した。現在上記抗class II抗体ペプタイド活性を持った患者血清よりIgGを精製し、このIgGに同様のB細胞刺激作用があるか否かを検討中である(仮説1の検定)。 3)HIV遺伝子(pol及びgagを除いた非感染性遺伝子)を導入したトランスジェニックマウスにおいて、B細胞がポリクローナルに活性化していることを明らかにした(現在投稿準備中)。このマウスにおいては、基本的にHIV特異的免疫反応は欠損している(免疫寛容となっている)ので、B細胞活性化の機序として上記仮説2を検定するのに格好のモデルであると考えられ、さらに検討を進めている。
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