Project/Area Number |
07278204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
渡邉 建彦 東北大学, 医学部, 教授 (70028356)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大津 浩 東北大学, 医学部, 助手 (60250742)
谷内 一彦 東北大学, 医学部, 助教授 (50192787)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 神経可塑性 / 化学的除神経 / 物理的除神経 / 6-ヒドロキシドーパ / 線状体 / ヒスタミン / NO / NOS |
Research Abstract |
化学的除神経モデルとして6-ヒドロキシドパミン(6-OHDA)をラットの片側線条体に注入して、経時的にヒスタミンH3受容体の変化をBAS3000を用いたオートラジオグラフィーにより検討した。障害側の線条体と黒質において、ヒスタミンH3受容体の密度は上昇し、3週後に最大値に達し、12週まで持続した。この上昇は、ドパミンD1アゴニスト、SKF38393処置で対側レベルまで低下したが、D2アゴニスト、キンピロールは影響しなかった。すなわち、ドパミン神経系の障害に伴う神経可塑性において、D1受容体を介してヒスタミンH3受容体のアップ・レギュレーションが制御されていることが判明した。 物理的除神経モデルとして、迷走神経切断に伴う背側迷走神経核(DMX)及び疑核におけるNO合成酵素(NOS)とH3受容体の変動を検討した。NOSの変動はNADPH-ジアフォラーゼ(NADPH-D)活性の組織染色と構成性NOS(cNOS)及び誘導性NOS(iNOS)の免疫組織化学で評価した。切断側のDMXでNADPH-D活性は著明に増加した。NOS阻害剤、N^w-ニトローL-アルギニン、デキサメサゾン処理で、NOSの増加は抑制された。しかし、ヒスタミンH3受容体の密度は変化しなかった。即ち、DMXの神経可塑性においてはヒスタミンH3受容体は関与していない。 ヒスタミンH3受容体のクローニングは、用いたストラテジー、ホモロジー・クローニングによっては、現在までのところ成功していない。別のストラテジーを用いる必要があろう。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)