NGF誘起神経突起伸長におけるコリン燐脂質代謝亢進の分子メカニズム
Project/Area Number |
07278216
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
中島 茂 岐阜大学, 医学部, 講師 (60188935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂野 喜子 岐阜大学, 医学部, 助手 (50116852)
野澤 義則 岐阜大学, 医学部, 教授 (10021362)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ホスホリペ-ゼD / プロテインキナーゼC / チロシンキナーゼ / カルシウム / GTP結合タンパク質 / 神経分泌 / PC12細胞 |
Research Abstract |
ホスホリパーゼD(PLD)は細胞増殖、分泌応答など種々の生理応答に密接に関与している可能性が指摘されており、コリン作動性ニューロンモデルPC12細胞のカテコラミン分泌に伴い活性化がみられることから、PC12細胞におけるPLDの活性調節メカニズムについての検討を行った。PLDの活性調節因子として、プロテインキナーゼC(PKC)、チロシンキナーゼ(PTK)、カルシウム、GTP結合蛋白質など諸因子の関与が指摘されている。本細胞をカルバコール刺激した際にみられるPLD活性化に対して、PKC阻害剤、PKCダウンレギュレーションはほとんど抑制作用を示さず、PKCの作用は少ないことが示された。一方、細胞外カルシウムを除去すると著しいPLD活性化の低下がみられ、逆に高カリウムの添加により脱分極性に細胞内カルシウム濃度を上昇させたり、カルシウムイオノホア添加によりPLD活性化がみられることから、カルシウムが重要な制御因子であることが明らかとなった。ゲニスタイン、チロホスチンなどのPKT阻害剤はPLD活性化を阻害することから、PLD活性化へのPTKの関与が示唆された。カルバコール刺激による蛋白質チロシンリン酸化は細胞外カルシウムに影響を受け、また細胞内カルシウム濃度を上昇させるような刺激では蛋白質チロシンリン酸化がみられることから、カルシウムにより制御されるPTKがPLD活性化を調節している可能性が高い。現在、カルシウムにより制御されるPTKの解析を進めている。また、透過性細胞ではGTPγSによりPLD活性化がみられることから、GTP結合蛋白質も重要な活性制御因子と考えられ、Arf、RhoAなどの効果を調べるために、in vitroの再構成系を現在検討している。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)