中枢神経機能におけるプロスタグランジンE受容体の役割
Project/Area Number |
07278220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
市川 厚 京都大学, 薬学部, 教授 (10025695)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根岸 学 京都大学, 薬学部, 助教授 (60201696)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | プロスタグランジンE2 / サブタイプ / アイソフォーム / 脊髄後根神経節 / ニューロン / 中枢神経系 |
Research Abstract |
1、PGE受容体サブタイプの中枢神経系における発現分布 我々は、既に機能的に異なる4つのPGE受容体サブタイプ、EP1、EP2、EP3、EP4のcDNAをクローニングし、その中のEP3サブタイプの中枢における発現分布をin situ hybridization法により解析し、EP3が脳内に幅広く分布しており、特に海馬や視床下部、脳幹では強い発現を持つニューロンが、大脳皮質や視床では中程度の発現を持つニューロンが見られることを明らかにした。我々は、更に残りの3つのサブタイプの分布をin situ hybridization法により調べた。その結果、EP4は視床下部と脳幹の一部の核に、EP1は視床の一部の核に発現が認められたが、その他の部位には殆ど発現が見られず、EP3とは対照的に極めて限局された部位にのみ発現していることがわかった。一方、EP2はどこにも発現は見出されなかった。この様に、各サブタイプは中枢において異なる部位に発現し、神経活動を制御していることが示唆された。PGE_2は痛覚過敏反応を引き起こすことが知られているが、この反応に重要な機能を果たしている脊椎後根神経節におけるPGE受容体の発現を調べた。脊髄後根神経節のニューロンの多くにEP3が強く発現しており、ブラジキニンによるC-繊維の痛覚応答の増幅に関与していると考えられる。現在、残りの3つのサブタイプの発現について検索中である。 2、3つのマウスEP3アイソフォームの脳内における発現 3つのマウスEP3アイソフォーム(EP3α,β,γ)の中枢における発現比をPCR法で調べた結果、3つのアイソフォームの中でEP3γの発現が最も高かった。EP3γは、GiとGsに共役するタイプであり、現在発現ニューロンの同定を行っている。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)