神経細胞におけるp72^<Syk>の存在とその機能
Project/Area Number |
07278229
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山村 博平 神戸大学, 医学部, 教授 (90030882)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳 茂 神戸大学, 医学部, 助手 (60252003)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | Syk / チロシンキナーゼ / Zap-70 / SH2 / 神経組織 |
Research Abstract |
血球系細胞に特異的に発現している非受容体型チロシンキナーゼp72syk(以下Sykと省略)はZAP70と共に2つのSH2領域を持つユニークなチロシンキナーゼ群であり、早期細胞内情報伝達においてSrcファミリーチロシンキナーゼと共役的に重要な役割をしていることが証明されている。しかしながら、血球系以外の組織においてその存在が認められてない。今回、神経組織に発現する新規のSykファミリーチロシンキナーゼの存在を示唆する結果が得られたのでこの酵素の精製分離および性状を明らかにし、そのcDNAのクローニングを試みた。以下にこれまで得られた知見を列挙する。 1 ラット脳組織においてSykのN末に対する抗体とウエスタンブロット上にて特異的に交差反応を示す分子量72000の蛋白バンドを確認した。一方、N末以外の領域を認識する抗体では弱い交差反応を示した。 2 脳粗抽出液よりこの抗体の免疫沈降物にチロシンキナーゼ活性および分子量72000の自己リン酸化活性が検出された。 3 細胞内局在は細胞膜分画のみならず細胞質分画に豊富に存在しており、血球系のSykの局在と類似していた。 4 ラット脳組織の細胞質分画よりSykの特異的抗体によるウエスタンブロットを指標としながら、一連のカラムクロマトグラフィー(Phosphocellulose, Sephacryl S-200, heparin-Sepharose CL-6B etc)を用いて部分精製に成功した。 これまでの知見により神経組織に発現する新規のSykファミリーチロシンキナーゼの存在はあきらかであり、この酵素が神経の発生、分化に重要な役割が予想される。現在、さらに均一になるまで高度精製し酵素学的性質を明らかにし、また抗体を用いた発現スクリーニング等によりcDNAのクローニング中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)