性行動の発現とそれを支配する視索前野核のシナプス形成、強化、固定のメカニズム
Project/Area Number |
07279236
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
中安 博司 岡山大学, 理学部, 助教授 (60135465)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 性行動 / モノクローナル抗体 / 視索前野 / 神経細胞破壊 / ゼブラフィッシュ |
Research Abstract |
特定の表面マーカーをもつ神経細胞を特異的に破壊した結果、もし何らかの行動異常が見られれば、特定の神経細胞とその脳内での機能を関連付ける事ができる。特異的神経細胞破壊の結果おきるであろう行動異常を検出するためにゼブラフィッシュの行動自体を詳しく調べておく事は重要であるが、このためにビデオキャプチャーボードとパソコンを接続して30分の1秒ごとにリアルタイムで入力ができるような工夫をした。この結果、ゼブラフィッシュの行動を詳細に調べることが可能になった。このことにより、神経細胞の特異的破壊によりおきるであろう微細な行動異常を検出する基礎が整備された。ゼブラフィッシュ脳の細胞膜標品を抗原にして神経細胞の表面抗原を認識するモノクローナル抗体を多数作成した。これらの一部は神経細胞のみに特異的であろうと考えられるが、一部はほかの組織も染める。これらの抗体群の染色部位の決定、抗原の特定、発生における変化を順次調べている段階である。これらに加えて、現在作成中のモノクローナル抗体も多数ある。 蛍光標識抗体を脳内に注入した後レーザー照射をすれば、実際に神経細胞が死ぬのかどうかをたしかめる準備のために、まず培養神経細胞を用いて細胞障害のテストをおこなった。脳でやるよりも培養細胞でやる方が条件設定がより容易になるからである。ゼブラフィッシュの神経細胞は一般に培養が困難であるが、短期間であれば安定に維持できる方法を開発した。稚魚の脳から無菌的に神経細胞を取り出し、10%のゼブラフィッシュの稚魚エクストラクトを含むL15培地で28.5℃で培養する。これらの培養細胞に蛍光標識されたモノクローナル抗体を無菌的にくわえる。抗体が細胞表面に結合した後、レーザー光をあてると、神経細胞が障害を受けた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)