クライオストップトフローX線散乱法による蛋白質フォールディング初期中間体の解析
Project/Area Number |
07280226
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
木原 裕 関西医科大学, 医学部, 教授 (20049076)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | フォールディング / 蛋白質 / 初期中間体 / クライオストップトフロー法 / 時間分解X線溶液散乱 / 2次構造形成 |
Research Abstract |
今回の重点研究の私の研究課題はフォールディング初期中間体として表出すると思われる2次構造形成過程と球状化過程を-50℃近くの温度環境下で直接検出しようとする試みである。2次構造形成は,もしそれがヘリックス・コイル転移速度と同じとすれば,常温でμsのオーダーと思われる。これは温度を下げることにより,遅くすることが可能(?)で、-50℃付近まで下げられれば,ストップフロー法の不感時間(数ms)内で充分観測可能となることが期待される。 以上の問題意識に則って,今年は次のような研究を行った。 (1)-50℃における蛋白質のフォールディングの研究のために,CDとX線散乱用の装置を組み立てた。ストップトフローCDについては,既に組み立て終えた。一方,ストップトフローX線散乱装置については,1月末に組み立てが終わった。装置の性能テストが当面する課題である。 (2)ポリペプチド溶液をモデル物質そひて,コイル→ヘリックス転移をヘリックス安定溶剤を用いて起こさせ,ヘリックス・コイル転移をストップトフローCD法で検出すること,ミオグロビンを対象に,低温においてフォールディング,アンフォールディングをおこさせるよい条件を探すこを試み始めている。まだやっと手がけ始めたところで,現在の所,報告できる成果はまだない。場合によっては,ヘリックス安定剤(例えば,トリフルオロエタノール)を加えることにより,フォールディングをさせる必要があると思われる。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)