核分配におけるプロテインホスファターゼ(PP1)の制御因子EGP1の役割
Project/Area Number |
07282205
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
杉本 勝則 名古屋大学, 理学部, 助手 (90192616)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
|
Keywords | 出芽酵母 / 細胞周期 / プロテインホスファターゼ / 核分配 |
Research Abstract |
真核生物において細胞周期を調節する機構は酵母からヒトにいたるまで構造上、保存された因子によって調節されており、その調節機構も保存されていることが明かにされている。 プロテインホスファターゼ1(PP1)は、多くの真核生物において、細胞周期のG2/Mの進行に必要であることが明らかになっている。出芽酵母PP1をコードする遺伝子GLC7/DIS2S1の制御機構を明らかにする目的で、glc7変異の性質を増幅させる変異egp1を分離した。EGP1遺伝子のクローニングの結果、Egp1pは分裂酵母PP1の制御因子と考えられているSds22pと相同性の高い蛋白質をコードしていた。EGP1遺伝子の欠損細胞の増殖を観察したところ、多くの多核細胞とともに、無核細胞を生じることが明らかになった。 また、非常に興味深いことにそれらの細胞の紡錘体は細胞分裂軸と異なる方向に伸びていることが示された。よってEGP1欠損細胞においては、M期において染色体を分配する際、またはSPB(高等動物の中心体に相当)の分裂方向に異常が起きていることが示唆される。またこれらの表現形はPP1をコードする遺伝子GLC7を多量発現することによりレスキューされるためホスファターゼ活性によることが示された。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)