Project/Area Number |
07283205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐竹 正延 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (50178688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仁木 賢 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (60241626)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 転写因子 / 精子細胞 / プロモーター / Poly(A)鎖 |
Research Abstract |
成体マウスの各種臓器を用いたノーザン法では、PEBP2αA遺伝子は胸腺Tリンパ球及び精巣でのみ発現が認められ、極めて組織特異性が高い・生殖細胞を欠損するW/W^vマウス由来の精巣にはPEBP2αAの発現は認められず、従ってPEBP2αAの発現は生殖細胞特異的である。野生型成体マウスの精巣よりパキテン期精母細胞・精子細胞を分画後ノーザン法を行うと、前者にも発現は多少認められるが、後者即ち半数体細胞において極めて強い発現が観察された。更に精子細胞が同調的に分化する、生後4週令の精巣でも強い発現が認められた。精子細胞で発現するPEBP2αAmRNAのcDNAの構造を決定した所、Tリンパ球mRNAとは、5'末端の塩基配列が異なる事が判明した。ゲノム・クローンを単離し解析の結果、精子細胞・Tリンパ球では異なる第1エクソンが用いられており、PEBP2αA遺伝子の発現が、組織特異的プロモーターの分別的制御下にあることが示唆された。また精子細胞mRNAのポリA鎖は、ORFの途中で付加しており、その20nt上流にATTAAAのポリA鎖付加シグナルが認められた。Tリンパ球mRNAではこの付加シグナルは利用されず、ずっと3'下流にある付加シグナルが利用されている。精子細胞mRNAは、開始Metコドンは有するが終止コドンは現れないという、不完全なORFを有する。in vivoにおいて本mRNAから蛋白が翻訳されているか否かについては、未だ明らかでない。しかしながら精巣・生殖細胞画分の抽出液には、PEBP2のDNA結合活性が検出されることは確認した。
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