平成7年兵庫県南部地震の被害調査に基づいた実証的分析による被害の検証
Project/Area Number |
07300005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤原 悌三 京都大学, 防災研究所, 教授 (10026031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河田 恵昭 京都大学, 防災研究所, 教授 (10027295)
鈴木 祥之 京都大学, 防災研究所, 助教授 (50027281)
佐藤 忠信 京都大学, 防災研究所, 教授 (00027294)
入倉 孝次郎 京都大学, 防災研究所, 教授 (10027253)
安藤 雅孝 京都大学, 防災研究所, 教授 (80027292)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Keywords | 平成7年兵庫県南部地震 / 地震予知 / 地盤震動 / 土木施設被害 / 建築物被害 / 地盤変状 / 防災システム |
Research Abstract |
被害の検証を行うには、激甚地域の地震動特性を推定することが不可欠であるとの視点から、本研究では、震度7の地域を含む南北側線に沿った浅層地盤構造の調査と神戸・芦屋・西宮地域の表層地盤特性の計測に主眼をおき、以下の5研究課題について研究を行った。得られた成果を要約すると以下の通りである。 1)地震予知・地震断層に関する研究 地殻深部の断層の動きと帯水層との関係、余震の時空間分布と本震の余効変動、地下水組成変化と前兆の関係を明らかにし、種々の解析方法により破壊過程・速度構造を解明、防犯カメラの分析から断層位置を推定した。 2)地震動・地盤震動に関する研究 震源インバージョンから神戸側断層を推定し、波動伝搬の干渉による激甚地帯の生成を地下構造探査により実証した。また、兵庫県全域の表層微動特性の計測から地震動分布を推定するための資料を収集した。 3)土木施設被害・地盤変状の分析 地震動の地域分布を理論的に推定するとともに、交通・下水道・通信・港湾等の被害分析・損傷評価と復旧対策を提言した。また、液状化・斜面崩壊のメカニズムについての実験・渇水と斜面安定性の関係などを明らかにした。 4)建築物被害の分析 実在する木造建物・鉄筋コンクリート造建物・鉄骨造建物の耐震性評価の統計的・実験的分析を行い、被害との関係を解明するとともに、中間層破壊・ピロテイ崩壊の解析的分析による検証を行い、将来的な設計の方向を提示した。 防災システムの分析 初動体制・危機管理システムの問題点、フェールセーフの考え方の重要性を指摘し、緊急対策と恒久施策の相互関連、情報システムの運用と管理に関する分析、災害の時空間分布・複合災害の分析から都市防災対策に関する資料を提供した。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)