Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
曽倉 岑 青山学院大学, 文学部, 教授 (20082612)
鈴木 日出男 東京大学, 文学部, 教授 (20014780)
白藤 禮幸 東京大学, 文学部, 教授 (10007461)
小野 寛 駒沢大学, 文学部, 教授 (90082916)
遠藤 宏 成蹊大学, 文学部, 教授 (20086284)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1997: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
1 萬葉集古写本中最古完存の鎌倉後期写西本願寺本全二十巻の新複製を前年度完成したので,特に翻刻と巻末の削訂・声点についての見直しを行った。 2 特に仙覚新点本の特徴である青訓が変褪色し他の色で重書され,削訂の元の字等に注意した。 3 竹柏会複製による加点時の復元推定,校本萬葉集の記述を参照,比較考察を行った。 4 西本願寺本江戸初期転写本である阿野本により,西本願寺本の江戸初期の状態から原姿の推定も試みた。 5 他の仙覚新点本たる寛元本神宮文庫本,文永三年本金沢文庫本,文永十年頼直本陽明文庫本,同寂印成俊本大矢本・近衛本,同中院本京都大学本の調査を重ねた。 6 これらの諸本と西本願寺本との校合を行い,校異表の形式について種々の例を作成してその長短について比較した。 7 諸本間の文字の異体字表を校本萬葉集,定本萬葉集,中央公論社版日本書紀の例を検討した。 8 校本萬葉集が寛永版本を底本に増補分冊であるのに対し,最善本西本願寺本底本で一覧する校本を企てた。 9 神宮文庫本,特に次点本廣瀬本の校本萬葉集における記載は省略部分多く補う必要を感じた。 10 冷泉家本金沢文庫本,古来風躰抄等も実見し,料紙書風等を確認した。
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