Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 晃一 愛媛大学, 農学部, 教授 (70033149)
長谷川 高士 京都大学大学院, 農学研究科, 教授 (40026448)
中村 良太 東京大学, 農学部, 教授 (10011991)
梅田 安治 北海道大学, 農学部, 教授 (90001411)
志村 博康 日本大学, 農獣医学部, 教授 (00007064)
|
Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 1995: ¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
|
Research Abstract |
農業による食糧生産は,人間生存の基本であり,これなくして人類の生存はあり得ない.世界の食料供給力と人口圧を考えるとき,自然環境と調和・均衡のもと,持続性をもち,しかも高次の生産性と安定性を備えた農業の創造が求められている. 我が国では,日本学術会議の首唱のもと,地球圈-生物圏国際協同研究計画(IGBP)が協力に推進されているが,ここでも,農業は陸域生態系と水環境へのインパクトならびに人間活動の地球環境への影響が強く出現する産業部門として注目されている. 農業は周知のように,土地および水を基盤として成り立っており,河川流域に広く展開している. 本研究では,まず,(1)河川流域内に地域農業の原単位を設定し、流域環境の視点から農業生産に係わる水資源ならびに土地資源の保全と有効利用の方策を考究した.さらに,(2)地域農業の原単位を河川流域に拡大した場合の水循環およびそれによる物質環境の解明,ならびに広域土地利用に対する制約条件を明らかにした.これによって,(3)農業が自然のなかにあって農業生態系(二次的自然)を形成し,自然環境との調和のもとに存続する条件を明らかにし,河川流域を対象とした持続型農業システムの構築とこれを実現するための諸手法を探究した. これらの成果は,研究成果報告書として取りまとめ,印刷,公表した.
|