Project/Area Number |
07404023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Meteorology/Physical oceanography/Hydrology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
住 明正 東京大学, 気候システム研究センター, 教授 (10179294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 正明 東京大学, 気候システム研究センター, 助教授 (70188051)
中島 映至 東京大学, 気候システム研究センター, 教授 (60124608)
幸田 清一郎 東京大学, 工学部, 教授 (10011107)
小川 利紘 東京大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70011616)
秋元 肇 東京大学, 先端化学技術研究センター, 教授 (50101043)
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Project Period (FY) |
1995 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥18,700,000 (Direct Cost: ¥18,700,000)
Fiscal Year 1997: ¥4,600,000 (Direct Cost: ¥4,600,000)
Fiscal Year 1996: ¥6,200,000 (Direct Cost: ¥6,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥7,900,000 (Direct Cost: ¥7,900,000)
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Keywords | オゾン / 光化学反応 / シミュレーション / 大気大循環モデル |
Research Abstract |
成層圏オゾンに関する3次元輸送・反応モデルを作成した。また、このモデルの結果を検証するために、成層圏オゾンの変動、およびオゾン反応の反応係数に関する室内実験などを行った。 成層圏オゾンの変動に関しては、日本の打ち上げたADEOS衛星のTOMSのデータの解析から、平成9年の冬に見られた北極地域でのオゾンホールについての解析を試みた。成層圏の光化学反応に関しては、オゾンの光化学反応の他、窒素酸化物、ハロゲン化合物などの反応も組み込んだ。化学反応式としては、おおよそ50程度の式が組み込んである。反応に関しては、ファミリー法を用いた。3次元モデルへの組み込みに関しては、それほどの問題もなく組み込むことができた。結果を確認するために、全球的なオゾン分布、および、季節変化などの変化のシミュレーションなどを行った。その結果、第0近似としての季節変動は良く表現できてはいるが、依然として、オゾンホールなどの年々変動などの再現にはほど遠い状況である。 そこで引き続きこのシミュレーションを改良するために、モデル開発を行った。特に、成層圏でのPSC(成層圏雲)に伴う不均質反応を取り込む券キュを行った。モデルでは、不均質反応は、パラメタリゼーションとして取り込まざるを得ない。しかしながら、この方式に関しては、確率した方法は存在しない。2、3の提案されている方法をテストし、その成果をテストしてみた。そこで、オゾンホールのシミュレーションを行ったが、オゾンホールの生成に関しては成功しなかった。今後とも、不均質反応に関する取扱いを研究する必要がある。 もう一つの重要なプロセスは、対流圏の光化学過程である。対流圏に関しては、成層圏に比べて各段に難しく、依然として研究段階である。そこで、このモデル化を試みた。その結果、一応の計算結果は得られたが、依然として、観測結果を十分に表現できていない。今後とも、研究を続けていく必要がある。
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