肝細胞の癌化に伴う増殖調節機構の異常とその制御-TGF-βレセプター構造異常の解析と遺伝子治療への応用-
Project/Area Number |
07457135
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
河田 純男 大阪大学, 医学部, 助教授 (90183285)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 和人 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
田村 信司 大阪大学, 医学部, 助手 (30243223)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 1995: ¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
|
Keywords | 肝細胞癌 / TGF-β / TGF-β受容体 |
Research Abstract |
肝硬変症から高率に肝細胞癌が発症することが知られており、壊死・再生を繰り返すことが肝細胞の癌化の重要な要因になっていると考えられる。肝細胞の増殖はHGFで代表される増殖因子により促進されるが、一方ではParacrine機序により分泌されるTGF-βを中心とする増殖抑制因子により過剰な増殖が生じないように制御されている。 私共は従来より、TGF-βに対する反応性の喪失により正常細胞が自律的増殖能を獲得するという立場よりヒト肝細胞癌の分子機構解明へのアプローチを行なっている。今年度はB型肝炎ウィルスのX遺伝子を導入し、X遺伝子産物を発現させるとTGF-βII型受容体の発現が低下し、TGF-βに対する反応性が著しく減少することを見い出している。また、ヒト肝細胞癌組織におけるTGF-βII型受容体の発現を抗ヒトTGF-βII型受容体抗体を用いてウエスタンブロッティングで検討すると、正常のII型受容体とは異なるバンドの出現を示す症例が認められた。このことは、ヒト肝癌において、TGF-βII型受容体の異常が存在する可能性を示す。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)