口腔癌の産生する血管新生因子とその制御による治療への応用
Project/Area Number |
07457490
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
高田 和彰 広島大学, 歯学部, 教授 (30029970)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 哲治 広島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (00169153)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥6,200,000 (Direct Cost: ¥6,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥6,200,000 (Direct Cost: ¥6,200,000)
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Keywords | FGF-1 / FGF-2 / VEGF / FGFR / VEGFR / Oral cancer / salivery gland tumor / tumo-ovgiogenesis |
Research Abstract |
固形癌の増殖や転移にとって血管新生はもっとも重要な生物学的過程であり、この血管新生は腫瘍細胞が自ら血管新生因子を産生することによると考えられる.我々は扁平上皮癌細胞A431が培養上清中に産生する血管新生因子の精製をヒト臍帯静脈由来血管内皮細胞の増殖促進活性を指標に行なった。無蛋白無脂質培地で採取したA431由来培養上清をヘパリンセファロースクロマトグラフィー法を用いて分離した。その結果,0.4Mと1.5MNaCl溶出画分に強い内皮細胞増殖促進活性を認めた。後者はウエスタンブロッテイング125I-FGFを用いた受容体拮抗試験の結果FGF-2であることを明らかにした。前者をさらに逆相系HPLCおよびゲル濾過法を用いて精製した。そのN末端アミノ酸配列を分析した結果近年発見された分泌型血管内皮細胞増殖因子Vascular Endothelial Cell Growth Factor(VEGF)であることを明らかにし、さらに血管内皮細胞におけるVEGF受容体はチロシンリン酸化能を持つことを明らかにした。またRT-PCR法を用いて口腔由来扁平上皮癌、唾液腺由来腺癌ならびに正常上皮細胞において4種類のスプライシングバリアントからなるVEGF-mRNAを発現していることを見いだした。さらにバキュロウイルス発現系を用いてリコンビナントVEGF_<165>を作製し放射性ヨード標識VEGF_<165>を用いて各種細胞の受容体解析を行なった。また、VEGFおよびFGF-1,-2に対するモノクロナール抗体を用いて各種培養癌細胞の培養上清中のVEGF量を定量すると共に免疫組織学的に口腔癌組織におけるVEGFやFGF-1,-2の発現を検討し、血管新生能、増殖能や転移との関係を検討した。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)