Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
本研究では我々人類という一生物種の持つ遺伝的多様性を把握し、将来に遺すことを主たる目的とし、それに必要な保存・管理システムの開発をおこなっている。アジアの中の日本という立場から、アジアにおける「細胞・遺伝子銀行」を、既に得られている試料とあわせ、設立することを目指した。最終年度にあたる今年度は、リンパ球株化法の検討と、過去に収集された微量試料からのDNA抽出・増幅法の開発に加え、実際の細胞株化に力を入れた。今年度は6集団400株を樹立した。現在の技術では血液の保存条件により採血後6日でも100%の樹立率が可能となった。以上の結果、これまでに26民族1200検体、すなわち、アメリカ主導型で計画されているヒトゲノム多様性プロジェクトが目標とする1割以上をすでに達成したことになる。
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